アルツハイマー病とメチルフォレート

アルツハイマー病や認知機能の低下を評価するためには、単にホモシステインを検査するのではなく、メチレーションの状態を検査し、 S-アデノシルメチオニン（SAM）とその代謝物であるS-アデノシルホモシステイン（SAH）の割合を検査すると良いでしょう。

 

適切なSAMとSAHのレベルは、メチルトランスフェラーゼという酵素の阻害を防ぐために必要です。SAHが上昇し、SAMが低下すると、酵素は脱メチル化します。酵素が脱メチル化すると、アミロイド-β前駆体タンパク質が増加します。このアミロイド-βプラークは、アルツハイマー病の特徴です。

 

もし低メチル化が続くと、酵素はさらに低下し、DNAを保護しているヒストンがはがれ、アミロイド-βプラークがさらに増加します。

 

アルツハイマー病のような疾患には、ビタミンB群を摂取するだけでは不十分です。アルツハイマー病はMTHFR 677の変異と関連しているため、メチルフォレートを使用されるのが効果的であるといわれています。