ライム病(ダニ病)について
ライム病とは
ライム病とは、感染したマダニを介して人に伝染する細菌感染症です。ライム病は診断が難しいため、実際の症例数は私たちが聞いているものよりも、はるかに多いと考えられています。日本人には馴染みがないため、気が付かれない事が多い病気ですが、大きな問題を持つ症状や診断の1つです。
ライム病は、移動性の関節痛、疲労、物忘れ、気分の変動、感覚異常を含む様々な症状を模倣するため、よく「モノマネ名人」と呼ばれます。これが、ライム病が頻繁に慢性疲労症候群、線維筋痛症、精神疾患などと誤診されてしまう理由です。
ライム病は早期発見された場合、短期間の抗生物質療法が効き、再発から逃れることもできます。また、患者との共同研究により、抗生物質治療と併用できる自然療法も発見されました。しかし、ライム病が誤診された場合は、治療が困難な段階へと感染が進行してしまう可能性があります。
ライム病の症状
下記のようなライム病の初期症状は、インフルエンザに似ています。
寒気
疲労
熱
関節痛
筋肉痛
吐き気
汗
うつ病
痛み
顔面神経麻痺(ベル麻痺)や遊走性紅斑(EM)を患う方もいらっしゃいます。そして、ライム病ダニ病が悪化すると、次の症状を引き起こす可能性があります。
重度の関節痛や炎症を伴う関節炎
めまいや息切れ
腱、筋肉、関節、骨の断続的な痛み
短期の記憶喪失
運動機能の喪失
神経痛
重度の頭痛
ライム病の原因
ライム病は、スパイラル状の細菌ボレリア・ブルグドルフェリによって引き起こされ、感染したダニに噛ませる事によって伝染します。ライム病に感染したダニがヒトに付着した後、12〜72時間の間に感染しますが、より短い時間に感染したケースもあります。また、妊娠中の女性は胎児に細菌を感染させる恐れもあります。
ライム病の検査
マイクロバイオームは、免疫機能において重要な役割を果たすため、ライム病検査において、まず細菌の異常増殖と炎症を検査することから始めます。そして、食事、ハーブ、サプリメントを用いて治療をします。
次に、自律神経応答検査を行い、体が生化学やエネルギーにどのように反応するかを明らかにします。これにより、大便検査ではよく見落とされてしまう酵母や寄生虫を検出することもできるのです。また、ウエスタンブロットテスト、メタボリック360、アイジーンテスト、ライム病検査も行います。
また、ライム病の研究者や臨床医は、ライム感染症と甲状腺機能低下症とが関係していると考えています。そのため、私たちはTRH刺激検査を行い、甲状腺も評価します。TRH刺激検査において甲状腺機能低下症だと明らかになった場合は、天然甲状腺ホルモンで治療します。天然甲状腺ホルモンは、疲労、筋肉や関節の痛み、はっきりとしない脳、他の神経系の症状に効果的であると証明されています。
ライム病の診断方法
ライム病の診断方法は、腸、脳、炎症マーカーなど、体の全システムとその相互作用を調べることによって診断します。そうすることによって、従来の検査では見逃される事も明らかにすることができるのです。人口範囲で決められた値に基づいて診断するのではなく、個人個人を診断します。症状が長く続いているほど、血液検査では明らかになる可能性は低いと認識して下さい。
*当チームのチームリーダーは、約10年に渡り日本の医師や栄養療法士にアドバイス、ご指導させていただいております。何でもご相談、ご質問下さい!