甲状腺検査
甲状腺とは
甲状腺とは、私たちの免疫システム、エネルギー、生殖機能に大きな役割を果たしています。体内の全組織に甲状腺受容体があるため、健康の要といっても過言ではないでしょう。甲状腺の働きが低下している場合は、疲労感、意欲不足、体重減少、集中困難、うつ病、消化に苦しむ傾向があります。
甲状腺は、成長、発達、気分、性的機能にとって重要な、甲状腺ホルモンの産生と調節をします。この甲状腺ホルモンは、認知機能、気分、感情、集中力、記憶力、注意力に影響を与え、脂質代謝にも重要です。甲状腺ホルモンがアンバランスの場合、下記の症状を引き起こす可能性があります。
炭水化物、タンパク質、脂肪の代謝
ミトコンドリア機能
消化
循環
筋肉や神経の機能
体内の酸素使用
ホルモン分泌
性的な健康
ビタミンの使用率
甲状腺機能の改善は、うつ病、糖尿病、肥満、心臓病の予防に役立ちます。甲状腺機能は、最適な性欲や生殖機能に関する健康にも必要です。
甲状腺機能低下症 l ハイポサイロイド病(ハイポサイロイド病 ↓)とは
甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作っていない状態のことを示し、疲労感や衰弱感をもたらすことがあります。甲状腺機能低下症が治療されないと、コレステロールの上昇、心臓発作、脳卒中のリスクが高まることがあります。甲状腺機能低下症の原因の1つに、橋本病(ハシモト病)とがあげられます。免疫システムが甲状腺を攻撃し、甲状腺ホルモンを作ることができなくなるのです。甲状腺機能低下症は、下記のような症状が表れます。早期の場合は、症状が現れにくいことがあります。
うつ病
肌や爪の乾燥
疲労感、衰弱感
寒さに弱い
月経が重い、または不規則
肥満
関節痛
不妊
便秘
記憶の問題
甲状腺機能亢進症 l ハイパーサイロイド病(ハイパーサイロイド病 ↑)とは
甲状腺機能亢進症は、甲状腺機能低下症とは反対に、甲状腺が甲状腺ホルモンを作り過ぎる状態です。グレーブス病は、甲状腺機能亢進症の一般的な原因であり、体の免疫システムが間違って甲状腺を攻撃するために起こり、ダメージを受けた甲状腺は、更に多くの甲状腺ホルモンを産生します。また、甲状腺ホルモンは、甲状腺腫脹や甲状腺結節によって増加させられることがあります。甲状腺機能亢進症は、症状が全くない場合もありますが、以下の症状があらわれることもあります。
緊張、気分が悪い
手の揺れ、速い鼓動、呼吸の問題
暑さに敏感、汗、赤み、かゆみ
便の増加
薄い髪や脱毛
食事に関係のない体重減少
集中困難
睡眠問題
甲状腺、甲状腺結節
不規則な月経周期
疲労、衰弱
甲状腺検査
甲状腺検査は、甲状腺の活動、甲状腺ホルモン、甲状腺の自己抗体を測定します。下記の甲状腺機能の各段階を検査することで、甲状腺の全体が正確に機能しているか明らかにしましょう。
T4(チロキシン)
T4は、甲状腺によって産生されるホルモンです。
フリーT4
体内のT4のほとんどがタンパク質に結合しますが、結合しないT4をフリーT4といいます。
T3(トリヨードチロニン)
T3は、体の代謝調節に重要な甲状腺ホルモンです。
フリーT3
体内のT3のほとんどがタンパク質に結合しますが、結合しないT3をフリーT3といいます。
リバースT3
リバースT3は、肝臓によってT4から変換されます。リバースT3に変換することで、不要なT4を取り除いているのです。リバースT3は、慢性的な感情的ストレスや身体的ストレス、生物学的ストレス、慢性的な病気、手術後、糖尿病、老化、急性傷害などによって過剰になることがあります。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
TSHは、T3とT4を生成させ、体の代謝を制御します。甲状腺が正常に機能しているかどうかを調べるために検査します。
チログロブリン抗体
チログロブリンとは、T3とT4を作るために甲状腺によって産生、使用されるタンパク質です。チログロブリン抗体は、毒素、細菌、ウイルスと戦うために、免疫系によって作られるタンパク質です。チログロブリン抗体が高レベルの場合、免疫系が間違って甲状腺を攻撃していることを示します。
甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体
甲状腺ペルオキシダーゼとは、甲状腺で作られる酵素であり、甲状腺ホルモンの産生に重要です。甲状腺ペルオキシダーゼは、T4をT3に変換します。甲状腺ペルオキシダーゼの抗体が高レベルの場合、免疫系が間違って甲状腺を攻撃していることを示します。
*当チームリーダーは、10年以上日本の医師(抗加齢、栄養療法医師、ホルモン治療、予防医学、自閉症医学、脳医学、神経医学、免疫医学含)、歯科医(バイオロジカルデンティスト、アマルガム療法、歯科栄養療法)、栄養士、オリンピックアスリート、コーチ等にコーチング、指導、育成を行っております。ご相談、コーチに関してはいつでもご連絡下さい。