MTHFR677とは
私たちの人間の健康は、遺伝子変異によって影響を受けます。よく知られている変異の1つが、MTHFR677です。遺伝子変異が1つのものを、MTHFR667CT(ヘテロ、異型接合体)といいます。遺伝子変異が2つのものを、MTHFR667TT(ホモ、同型接合体)といいます。
MTHFR酵素
MTHFRとは、メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼという酵素のコードでもあります。MTHFR酵素は、5,10-メチレンTHFを、5-メチルTHFに変換します。これは、アミノ酸のホモシステインをメチオニンへ変換するのに必要です。MTHFR酵素が低下すると、ホモシステインがメチオニンへ変換されず、血液中のホモシステインを上昇させます。異常に上昇したホモシステインは、ホモシスチン尿症や、過剰ホモシステイン血症と呼ばれます。
また、MTHFR酵素は、葉酸をS-アデノシルメチオニン(SAM)に変更するのに役立ちます。つまり、MTHFR酵素は、すべての身体機能に不可欠なDNAやメチレーション(メチル化)に非常に重要です。
MTHFR遺伝子のスニップ
MTHFR遺伝子の変異は、産生されるMTHRF酵素の活性を低下させるため、下記に関連するといわれています。最も一般的なMTHFR遺伝子の変異は、MTHFR677とMTHFR 1298です。
心臓血管障害
神経学的欠陥
癌
精神障害
糖尿病
妊娠合併症
MTHFR遺伝子障害と疾患のリンク
MTHFRの変異と関係がある症状をご紹介します。
大腸がん
喘息
アトピー性皮膚炎
舌や唇のしびれ
喘息
前立腺癌
膀胱癌
多発性硬化症
アルツハイマー病
うつ病
自閉症
喫煙、薬物、アルコール中毒
ダウン症
流産
肺塞栓症
閉経後の女性のうつ病
統合失調症
線維筋痛
慢性疲労症候群
化学物質過敏症
パーキンソン病
過敏性腸症候群
子癇前症
脳卒中
脊椎二分脊椎
食道扁平上皮癌
急性リンパ芽球性白血病
血管性認知症
双極性障害
結腸直腸腺腫
特発性男性不妊症
血栓
直腸癌
髄膜腫
神経膠腫
先天性心疾患
母親からの遺伝による幼児のうつ病
小児期の認知発達障害
胃癌
片頭痛
低レベルのHDLコレステロール(善玉コレステロール)
高レベルのホモシステイン
閉経後の乳癌
アテローム性動脈硬化症
口唇口蓋裂
1型糖尿病
てんかん
一次閉塞角緑内障
ファロー四徴症
テロメアの縮小
薬物への毒性(メトトレキセート、抗てんかん薬)
子宮頸部異形成
閉経後の骨折リスク増加
多発性硬化症
本能性高血圧
甲状腺癌
前立腺がん
早漏
胎盤破損
心筋梗塞、心臓発作
亜酸化窒素への毒性
心雑音
肛門括約筋がきつい
舌小帯短縮症
正中線欠損
ベーチェット病
子供の虚血性脳卒中
神経学的疾患
息切れ
膀胱炎
脳症