SIBO(シボ、シーボ、小腸細菌異常増殖)検査について
SIBO(シボ、シーボ、小腸細菌異常増殖)とは
SIBO(シボ、シーボ、小腸細菌異常増殖)とは、通常は大腸に見られるような大量の細菌が、小腸に現れる状態のことを示します。小腸が適切に機能していないと、空腹時において、腸の内容物を大腸へと送ることができなくなります。細菌が一旦小腸に入ると、食物からの炭水化物を餌として増殖し、発酵ガス、特に水素(ガス)とメタン(ガス)を生成します。そのことで、お腹がぶーっと膨らみ、歩きながらプップップッというおならや、ブーッというおならが出てしまうという症状が現れます。このSIBO検査では、これらのガスを測定して検査を行います。
細菌は、炭水化物が吸収されずに発酵すると水素を生成します。水素が少量の場合は問題がありませんが、炭水化物の吸収不良や小腸における細菌の過増殖によって、大量の水素が生成されることがあります。細菌によって生成された水素は、小腸や大腸で吸収され、水素を含んだ血液が肺に運ばれます。そして肺で水素が放出され、息に吐き出されます。水素が高レベルの場合は、腸の通過時間が早くなり、下痢を引き起こします。
メタンに変換されるメタン菌は、約15〜30%の人の腸内フローラに存在しています。過剰な水素もメタンに変換されるため、メタン菌を持っている人は、炭水化物の吸収不良やSIBOを患っているにも関わらず、SIBO検査において水素が多く排出されない場合もあります。メタンが高レベルの場合は、腸の通過時間が遅くなり、便秘を引き起こします。
SIBOは、下痢、腹痛、タンパク質や脂肪の吸収不良などの原因と考えられています。さらに近年になり、今までSIBOとは関連していないと思われていた疾患にも、SIBOが関与しているのではないかという関心も寄せられています。SIBOは、過敏性腸症候群(IBS)と深く関連しており、IBSであると診断する前に、SIBOを治療する必要があると示唆されています。
SIBO(シーボ、小腸細菌異常増殖)に関連する症状
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下痢、便秘の繰り返し
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吐き気
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鼓腸
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下痢
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便秘栄養失調
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過敏性腸症候群(IBS)
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酸逆流
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ロザケア(皮膚病)
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線維筋痛
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胃食道逆流症(GERD)
SIBO(シーボ、小腸細菌異常増殖)検査について
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簡単で信頼性の高い、息を吹くだけの呼吸検査です。
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体に何も入れる必要がありません。
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細菌によって生成される、水素とメタンガスを測定します。
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小腸下部における細菌の過増殖を検出するために、ラクトース検査を使用します。
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小腸上部のために、高い特異性のグルコース検査を使用します。
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ラクトースとグルコースの両方を利用することもできます。
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3時間収集することで、腸の通過時間が遅い方でも明らかにできます。
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SIBOのテスト結果の後、食事についてに適切なアドバイスをさせていただきます。
SIBO(シーボ、小腸細菌異常増殖)検査の方法
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検査の24時間前から準備を始めます。
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最初の12時間では、食事制限に従わなければなりません。穀物、果物、砂糖、乳製品、野菜、ナッツ、種、アルコール、豆を全て避ける必要があります。食しても良い食品については、アドバイスさせていただきます。
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次の12時間は、断食期間です。しっかり水を飲みましょう。
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検査キットに含まれるラクトースのパケットは、約120mlの水と混ぜておきましょう。
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グルコースまたはラクトース混合物を摂取する前に、呼吸サンプルを採取します。
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呼吸サンプルを収集した後、混合物を飲みます。
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ラクツロース混合物を摂取して20分後に、呼吸サンプル(2回目)を採取します。すべてのチューブが使用されるまで、その後20分ごとに呼吸サンプルを収集します。
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検査結果に影響を与える可能性のある薬、状況、病状、サプリメント、食事などに関してはご質問下さい。
*当チームのチームリーダーは、約10年に渡り日本の医師や栄養療法士にアドバイス、ご指導させていただいております。何でもご相談、ご質問下さい!